代表挨拶

代表挨拶

松前土建㈱は昭和21年に和泉正二が創業し、2代目和泉修二を経て、私で3代目となります。しかし、私は当初会社を継ぐつもりはなく、金融機関に就職していました。

状況は一本の電話により一変しました。父和泉修二より、「ガンで余命3ヶ月の宣告を受けた」「会社を継いでほしい」と告げられました。
父に何かを頼まれたのは初めてでした。仕事一筋の頑固親父が私に頭を下げたことに、壮絶な覚悟を感じました。同時に、これが父から私に対する最初で最後の願いになるかもしれないと思いました。

「義を見てせざるは勇なきなり」この言葉が頭の中をぐるぐると回っていたのを覚えています。先代が守ってきた会社を自分が守ってみせる。私は一晩寝ずに考え、地元愛媛へ帰り、全くの畑違いである建設業に挑戦することを決意しました。

父は他界しましたが、建設業のド素人である私の挑戦は、多くの人々の支えにより、これまで順調に推移しています。安全管理の徹底、資格者の育成、工事実績の蓄積、福利厚生の充実など、着実に成果を収めていますが、これらに共通する想いがあります。それは「働く者が誇りを持てる会社にしたい」ということです。これは謙虚なようで、実現に多大な努力を要する目標です。私一人では到底実現できません。役職員一同が力を合わせて、実現に邁進して参ります。